tnetio は、従来の UNIX システムで広く使われている、(x)inetd の置換え を考えたプログラムです。
使い方や動作としては、D.J.Bernstein さん作の、ucspi-tcp に附属する tcpserver のそれに近いです。
ucspi-tcp http://cr.yp.to/ucspi-tcp.html 日本語訳 http://www.emaillab.org/djb/tools/ucspi-tcp/top.htm
しかしながら、(x)inetd も、tcpserver も、最終的には「外部プログラム」 を起動します。
tnetio も、もちろん外部プログラムの起動も可能ですが、tnetio は、外部 プログラムの実行以外に、指定された共有ライブラリ(.so)を初期動作時に ロードして、コネクション確立時に、特定の関数を呼び出し、その関数に 通信処理を行なわせる事が出来ます。
指定された共有ライブラリをロードし、特定の関数を呼び出せる事で、外部 プログラムを呼び出す事によるオーバーヘッドを軽減し、多少ではあります が、レスポンスの良いネットワークサービスを構築する事が可能となります。
また、簡易ですが、パケットレピータ機能(tnetfwd)があります。
プロジェクトページ(sourceforge.jp内):http://sourceforge.jp/projects/tnetio/